大気汚染 | 古材屋の温故知新

大気汚染

中国で深刻な大気汚染の影響によって、
1日約4千人が死亡していることが明らかになりました。
中国では年間約160万人が、
大気汚染を原因とする心臓や肺の疾患、脳卒中で死亡しています。
世界保健機関(WHO)が2014年に発表した報告書では、
世界中の大気汚染に関連する死者は年間約700万人。
そのうち約23%を中国が占めているというのです。

13億人を超える中国の人口の38%が、
米環境保護局(EPA)の基準で「不健康」とされる大気レベルの地域に居住しています。
発電や暖房のために燃やされる石炭から排出される
有害物質が健康被害の元凶とされ
EPAの10年の統計では、
米国でも年間6万3千~8万8千人が大気汚染による疾患で死亡しています。
中国の場合、石炭の使用量が増える冬に状況が最悪になっているのが特徴です。
13年には、北京のがん患者が10年で60%増加したとの統計も示されています。
北京と河北省張家口市では7年後の22年に冬季五輪が開催されます。
北京市は大気汚染の改善を国際オリンピック委員会(IOC)に約束。
石炭利用の削減やディーゼル車規制、汚染物質を排出する工場の閉鎖などの対策を強化する構えです。
しかし、同市は08年夏季五輪を開催した際も大気汚染の改善を誓いながら、
五輪後は状況が更に悪化した「前科」があり
同五輪では、
男子マラソンの世界記録保持者が大気汚染を理由にマラソン出場を回避しました。
中国から「黄砂」が飛んでくるのですから日本でも「大気汚染」は相当なはずです。