国産木材の活用 | 古材屋の温故知新

国産木材の活用

おはようございます。
住育寺小屋塾長のイノ幸です。

2014年の木材自給率が、27年ぶりに3割台を回復しました。
・円安で輸入材の価格が上昇したことによる国産材の需要増
・間伐材や端材を燃料に使う木質バイオマス発電の増加などが理由です。

国内には、終戦直後から高度経済成長期にかけて
植えられた人工林が多くあり、収穫期を迎えています。
しかし、十分な手入れや収穫が行われないまま立ち枯れし、
森林が荒廃する可能性もあるため、国産材の利用が急務です。

木材自給率は、国内の木材供給量に対して国産材が占める割合。
1955年には94.51%でしたが
木材価格の下落や経営コストの上昇、輸入材の増加により次第に低下。
88年に30%を切り、2000年には最低の18.15%を記録しました。

林野庁は木材の安定供給に向け、
20年までに自給率を50%に引き上げる目標を掲げています。
今後は、中高層の建物に使用できる
「直交集成板(CLT)」と呼ばれる建材の生産強化を進め、
国産材の利用促進を図ります。

また、各地で余る低質材を燃料に発電できるため、
「エネルギーの地産地消」の有効策として広がっている
木質バイオマス発電についても、山村の新たな産業として支援します。

私たちは来年度9ヶ所において
自然乾燥木材の国産木材のみを活用する「ハンドプレカット工場」をつくり
国産木材の住宅活用で「持続可能な循環型建築社会」を創造します。