今一度日本を洗濯致し候 | 古材屋の温故知新

今一度日本を洗濯致し候

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是皆姦吏の夷人と内通いたし候ものニて候。
右の姦吏などハよほど勢もこれあり、大勢ニて候へども、
龍馬二三家の大名とやくそくをかたくし、
同志をつのり、朝廷より先ヅ神州をたもつの大本をたて、
夫より江戸の同志はたもと大名其余段と心を合セ、
右申所の姦吏を一事に軍いたし打殺、
日本を今一度せんたくいたし申候事ニいたすべくとの神願ニて候。
此思付を大藩にもすこむる同意して、使者を内内下サルル事両度。
然ニ龍馬すこしもつかへをもとめず。
実に天下に人ぶつのなき事これを以てしるべく、なげくべし。
・・・・・・・・・・・・・・(坂本龍馬)・・・・・・・・・・・・

これを読むと、
「朝廷から日本を守ろうとの呼びかけを行ってもらい、
 異国と内通する堕落した幕府の官吏を打ち殺すこと」が「洗濯すること」のようです。

「洗濯する」とは「洗濯して昔のきれいな状態に戻す」と言う意味で使われているのではないでしょうか。
「昔洗濯したことがあった⇒また汚くなった⇒もう一度洗濯する」ではなく、
「昔はきれいだった⇒洗濯する⇒もう一度きれいにする」と言う感じ。
「日本を洗濯して、もう一度きれいな国に戻したい」と言うことになるのかと思います。